【引用】
『「おだてりゃ豚でも木に登る」といいますが、おだてられて舞い上がらない人間がいるでしょうか?一人ぐらいに褒められても我慢できるかもしれませんが、二人、三人、四人とつづけてに褒められてその気にならない人がいるとは思えません。少なくとも僕は自信ないですね。』
(心はなぜ苦しむのかP200)

【解説】
なぜ、褒められると真に受けて、時には、褒められた以上に舞い上がるのであろうか?人は、幻想我の大部分を捨てたのではなく、抑圧しているからである。我慢しているからである。ちょっとでも褒められると、誇大妄想的幻想我を刺激するのでしょう。これは一種の退行現象でしょう。