躁鬱病

【引用】
躁鬱病患者は、対立した二つの自我(幻想我と現実我(引用者注))がそのまま固定されて、その間を往復する人です。」
(日本がアメリカを赦す日p84)

【解説】
これは、幻想我と現実我を説明するためのたとえ話として、記された箇所である。これも前後の流れを読まないとわかりにくい。

【ということは】
躁鬱病の患者でなくても、幻想我と現実我の対立があるわけで、本質的には、躁鬱病的なのが人間ということになる。ただ、本物の躁鬱病患者は、現実にあわせて幻想我と現実我の使い分けをしない。現実を無視して、どちらか一方の自我に固執するということだろう。普通の人は、二つを使い分ける。もちろん間違えも多いが。落ち込む時と、未来が開けたように思う時と、誰でもあるじゃないですか。

【一般定義】
双極性障害躁鬱病(引用者注))は、躁状態を伴う双極I型障害と、軽躁状態を伴う双極II型障害に区分される。

後述の躁状態が1回認められれば、双極I型障害と診断がなされる。1回の躁状態で終わる症例は稀であり[要出典]、一般には、うつ状態躁状態のいずれかが、症状のない回復期を伴いつつ、繰り返していくことが多い。躁状態から次の躁状態までの間隔は数カ月単位という場合から、数十年という場合もある。また、うつ状態躁状態が混ざって存在する混合病相が生じる場合もある。

これに対して、うつ状態と軽躁状態のみが認められる場合を、双極?型障害と呼ぶ。ただし、この双極II型障害については、軽躁状態そのものが、患者や家族には認識されていないことも多く、自覚的には反復性のうつ病であると考えている患者も多い。

症例によっては季節に左右されることもある。うつ状態から急に躁状態になること(躁転)はまれでなく、一晩のうちに躁転することもある。また1年のうちに4回以上うつ状態躁状態を繰り返すものを急速交代型(Rapid Cycler)と呼ぶ。
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