人格発達
【引用】
「自我が二つに分裂した当初は、このように全知全能の誇大妄想的自我と、無力で劣等な自我という正反対の両極端の二つの自我が対立していますが、(中略)個人の精神発達、人格発達が進むにつれ、だんだんと誇大妄想的自我はその誇大妄想性から脱却してそれほど荒唐無稽ではない幻想我へと変容(発達)し、プライド、誇り、自尊心となります。そして、無力で劣等な自我も、いろいろ現実的能力を身につけてゆくし、それほど無力でも劣等でもなくなって、現実我へと変容(発達)します。この変容(発達)は、いったん成し遂げられれば、もう大丈夫というわけではなくて、個人が何か強いショックや挫折にぶつかると、退行を起こし、幻想我は誇大妄想的自我へと現実我は無力で劣等な自我へと逆戻りします。」
(日本がアメリカを赦す日、p84)

【解説】(未完)